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会長のひとこと


「生き残った人の7つの習慣」 著者 小谷 浩文

会長の日々思うこと、山の話、道具の話等、毎月更新しています。

 著者は「8000m峰の無酸素登頂」に挑み続けている登山のプロであるが我々が挑む登山においても必要となる危機管理の重要性を説いている。
つい最近発生した「知床観光船事故」においてもいろんな意味で危機管理がなされておらず、あのような悲惨な事故が起きてしまったことは残念に思う。

@危機の予兆を見逃さない
 ・なんか覇気がない
 ・集中力がかけている
 ・「気の緩み」が感じられる
A「目標」や「ゴール」に執着しない
 ・ゴールや休憩地点に気が奪われると目のまえの危機に気づけない
 ・もう少しで休めるということに執着してしまうと目的に心が奪われ集中できなくなってしまう。

Bどんな状況でも絶対に焦らない
 ・道迷いなど起こしたとき、焦らずに冷静に考える
 ・焦ってやたら動き回ったりしない
 ・「危機」に直面した時こそ「沈着」に行動する
 ・「過信」「驕り」は禁物
C「想定外」という言葉に甘えない
 ・危機を想定外という言葉で片付けるな
 ・「正常性バイアス」にとらわれるな
 ・「想定外」という言い訳を使わない
D常に「最悪の事態」まで先回りして考える
 ・さまざまな「最悪」を想定するということを習慣にする
E他の人が見落とす「微かな異変」に気づく
 ・いつもと違う異変に注意せよ
 ・心ここにあらずでボーとしている
 ・目がキツネのようにつり上がって、言動も乱暴になる
F「事前準備」に9割の力を注ぐ
 ・「事前準備」を徹底する
 ・十分すぎるほどのシュミレーションをする
 ・不測の事態が起きた際のプランA,プランBを用意する

この「七つの習慣」を常に心掛けていれば「危機」から身を守れるはずである。
自分も山に登る際にはこの「七つの習慣」を心掛けていつ起きるかわからない「危機」に備えようと考えます。 (古橋)