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会長のひとこと


クライミングシューズ考察

会長の日々思うこと、山の話、道具の話等、毎月更新しています。

  10年履いていたクライミングシューズがぱっくりソールが剥がれしまった。

なんせ、山岳会に入って最初に買ったクライミングシューズで「スカルパ フォース」というモデルです。構造は上級モデルと同じ素材、製法を採用しているが初心者向けのオールラウンドでニュートラルな特性のクライミングシューズである。一度リソールはしているが、やはり替え時かなと考え、検討してみました。

@靴型の種類

 ・ノーマル   ・・・普段はいている靴に近い形

            アウトサイドでホールドに乗りやすい

 ・ターンイン  ・・・親指に向かってとがっているタイプ

            小さいホールドに足を乗せやすい

A踵の形

 ・直角型    ・・・踵が90度位、日本人はほぼフラット

 ・三角型    ・・・踵が90度以下、ターンインと相性が良い

B足型

 ・親指が一番長い(エジプト型)

         ・・・ターンインに合う

 ・親指と人差し指が同じ(スクエア型)

         ・・・ターンイン、ノーマルどちらも可

 ・人差し指が一番長い(ギリシャ型) 

         ・・・ノーマルかゆるめのターンイン

C靴底の形

 ・フラット   ・・・傾斜が緩い壁やスラブ向き、接地面積大

 ・ダウントウ  ・・・傾斜が強い壁、接地面積小

 ・船底型    ・・・垂壁やスラブ、接地面積大

D締め方

 ・スリッパタイプ・・・締めるものが何もない

 ・ベルクロ   ・・・マジックテープで留める

            ジムで最も多く見るタイプ

 ・レースアップ ・・・ひもで縛るので足全体にフィット

            外岩ではこのタイプが多い

Eソールの種類

 ・硬いソール  ・・・小粒なホールドをしっかりと捉える

            外岩は極小のフットホールドが多いので

           、ソールは固い方が良いです

            硬い分足裏の感覚が鈍くなります

 ・柔らかいソール・・・ホールドに密着するので滑りずらい

            足裏に感覚が伝わりやすい

            極小のホールドに体重をかけて乗る時、

            ソールが形を保てず曲がってしまう

Fソールの粘り

 ・粘りとはソール表面のフリクション(グリップ)です、各メーカー特徴のあるものを出しております

 ・ステルスラバー・・・全体的に粘度が高く、フリクションが

            非常に良い

 ・ビブラムソール・・・粘度は種類によって差がある

 ・アンパラレルソール

         ・・・粘度が全体的に高くフリクションが良い

Gサイズ選び

 ・親指がしっかり曲がっている、15分間はきつづけられそうか

 ・クライミングシューズは小さければ小さいほど良いと言われ

 ますが、あまり小さいと足が痛くてクライミングどころではない

 ということになります

H靴下を履くか否か

 ・靴下を履かないほうが、ホールドを踏んだ感触がよりダイレ

 クトに足に伝わるので、足の操作がしやすい

 ・衛生的に素足は嫌だと感じる方は、薄手の靴下を履く

 上記のことを判断基準として自分は今回「adidasFIVETEN ALEONvcs」を購入しました。もちろん価格もありますし、技量に合わない高性能なシューズも選びません。外岩用は「Scarpa Maestro」があるのでジムにてメインで履くクライミングシューズとして選びました。

 皆さんもクライミングシューズ購入の際には上記を参考にして十分検討して見てください。(りょうま)