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会長のひとこと |
会長の日々思うこと、山の話、道具の話等、毎月更新しています。 |
神奈川県山岳連盟主催で行なわれる遭難救助講習会に参加しました。今回の講習は「ディスタンスコントロールシステム」まず、岩場登攀救助において必要な技術を外壁の裏側で確認し、やるべきことをしっかり頭にたたきこんでからの実際の救助シチュエーションでの対応と言うものでした。
@救助に必要な技術を確認
・仮固定
ビレイヤーがロープを固定して両手を動かせる状態にする
・ロワーダウンシステム
支点にカラビナ+スリングで30cm延ばしカラビナATCでロープを通す、
更にカラビナを支点に掛け、そこにロープを通し、ATC側にマッシャーで
オートストップのバックアップを構築する。
・振り分けシステム
PAS(Personal Anchor Systemの略)を使い、大体5:1位に振り分け、自分と救助者をカラビナで接続する。
Aシュミレーション
・実際に別パーティーのリードが滑落し動けなくなったいうシチュエーションでの救助をシミュレーション。
・救助する側とされる側と両方を体験
・救助する側はロワーダウンシステム、振り分けシステム
・救助される側は仮固定
Bロープワーク
・インラインエイトノット
・ロープを使った3支点の流動分散(インラインエイトノットを使用)
○実際に救助を実施するにあたり重要なこと
・別パーティーのメンバーなのでコミュニュケーションをしっかりとること。
・救助に行くトップがロワーダウンシステムを構築するにあたり、セカンドはシステムに間違えがないかチェッカーになること。
・仮に間違ってもそこに気が付けることが重要で必ず2名で確認チェックをすること。
・救助に行くトップはビレイヤーへのコントロール、別のパーティーに対し仮固定の指示等、その辺をコントロールする、コントローラーとして行動すること。
・指示については「もう少し下げて」ではなく、「残りxxm」等具体的な数値を示すこと。
遭難救助、遭難事態があってはならないことだと思うが実際は危険な場所もあるのが山である、自分たちだけではなく、他のパーティーにも起こりうることである。いつ起きるかわからない不測の事態に対応できるようにならなければならないと感じた講習会でした。 (りょうま)
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